るり
夜、瑠璃と会った。写真の学校に行きたいから、お金を稼ぐために最近キャバクラから風俗に転向したという。写真に対して無垢な瑠璃の言うことは何だかとても染みた。「見ることは認めることだと思う。私が色んなものの存在を見ることで認めたい・・・愛をもって。」 18なのに家を出てて、今は居候生活。今までは何もないから強かったけど、今は守りたい大切なものがあるからと言ってた。男なんてすぐ落ちるから人を好きになったことがないという。何だか、瑠璃と話してるとプラトニックセックスを読みかけているような気分。堕ちてくこともわかってる。でも目標があるから。今はこれ以上ないくらい稼いでる。でも毎日毎日知らない人とすれ違って自分の中を人が通過していって・・・そんな彼女の写真はとても強いようでいてすぐに脆く崩れ去りそうでもあった。この子はこれからどんな風に生きていくんだろう。
居酒屋出て、瑠璃の家に行ったら家主の健作がウズベキスタン人のベギゾットと一緒に帰ってきた。酔っ払い外人はおもしろくて仕方なかった。ロシア語で乾杯して。お酒のZIMAは冬という意味らしい。ZIMAは鍋したくなるね。最近大鍋買って6人前くらいなら賄えると思うからご飯食べにきてねと言ってた。私たちのアンパンマンやドラえもんは、べギにとってのチェブラーシカだった。それにしてもテンション高い人でした。