silence
2005/06/02
  くだらない意地




今日は意地でも傘を買わなかった。しとしと降る雨、もう梅雨かー。
特に理由も無く、一人で新宿の本屋巡りして 写真集を読み漁った。衝撃的な写真を見ると、突如そちらの世界に引き込まれる。身体がズラされる感覚。久々に味わった。今日一番の衝撃はロレッタ・ラックス。現実なのか絵画なのかさっぱりわからなくて、かわいらしい子供の写真、色調も淡いのに何だか気持ち悪かった。あれは何だったんだろう・・・人間なのかどうかすらよくわからなかった。藤井保の「A KA RI」もありそうでなさそうで、身体をズラされてしまった。遠くでライトもってる男は一体誰なのでしょう。マルイ先生おすすめの牛腸茂夫(ゴチョウシゲオ)「見慣れた街の中で」も見た。カラーがいいと言ってたので。とりわけ鮮やかっていうわけじゃなく、生活の、見慣れた街の中での色味がとてもよかった。別に身体はズラされなかったけど、何となく勉強になる写真。

木村伊兵衛賞の受賞者特集の雑誌も読み漁った。中野正貴「東京窓景」は知ってたけど、小林のりおや畠山直哉、HIROMIX、蜷川みかも受賞してたなんて。どれだけ権威のある賞かなんて知らないけど、上にいくチャンスにはなるんだろうな。よし、あたしも目指せ木村伊兵衛賞。はは。無理だね。


最近一番の衝撃は東松照明。光の使い方がとてもうまくて。光に遊ばれてるあたしとは違う。光さえも自分の掌で弄んでしまうのね。生かされてるのに、生を弄んでるのね。スナップも衝撃的に良かった。ケロイドの女性も直視して撮れる。原爆で片目の無い女の子も撮れる。何でも撮れる。衝撃的に良かった。たかが写真集、されど写真集。東松照明の世界に引き込まれすぎて、本を閉じてからもしばらく放心してた。我が校の図書館には誇れるほどに写真集の所蔵がある。これは見なければ・・・図書館なのに、どこへでも行けるんだろう。何にでもなれるんだろう。刺激受けたい。そして、刺激を与えられるような人間になりたいね。

最近一人の時間が充実しすぎてる。とても幸せです。


 
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